by Seiko watch design

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06TISSE our time

ジェンダーを問わない、私たちの多面性と今を映す腕時計。

転生前のモデルは1984年発売のレディスウオッチ「TISSE(ティセ)」です。若者の多い街へ出て調査すると、今のファッショントレンドのひとつとして見えてきたのが、1990年代から2000年代に流行した「ゆるだぼ」のストリートカジュアル。とすると、いわゆるキッチリと腕に巻くタイプの腕時計はやや窮屈なのではないか…。そう考える中で頭に浮かんだのが、ルーズフィットな着用スタイルのティセでした。腕時計の常識をやや逸脱した少しとがったスタイルも、今の空気感にマッチすると思いました。

「小さな腕時計」は女性を感じさせる。そこで、造形を「ブレスレットのように見える腕時計」とした結果、男女問わずファッションとして楽しめるものに仕上がった。

ティセのデザインの特徴は、同形の駒が連なっている粒々感と、ゆるっと腕に巻くルーズフィットな着用感でした。開発の途中で、「小さな腕時計」と認識されると固定観念から女性用に見えてしまうことがわかりました。そのため転生前の個性は活かしつつ、駒の大きさや形状に少し変化をつけ、よりブレスレットのようなデザインへと転生させました。従来の「男性用・女性用」という既成の概念を取り払ったその先にある、人の心に高揚感をもたらすジュエリーウオッチのピュアな魅力を表現したいと考えました。

着用時に自分から一番よく見える1駒は煌めきを放つカット面で構成。身に着けた人の気持ちを高揚させてくれる。

腕に装着したとき、相手からよく見える奥側と自分からよく見える手前側とでは、見える印象が異なるデザイン。

ダイヤルは、時分針と4か所の時目盛りというシンプルな構成。性別を感じさせないフラットなデザインだ。

「多面性」という言葉も、転生のためのキーワードでした。デジタルネイティブと呼ばれる若者たちは、リアルとバーチャル両方の世界で多様な自分を表現します。その象徴として「他者からよく見える12時側」と「自身からよく見える6時側」を、異なる形状にしました。異なる輝きを持つ多面体のすべてがその人の個性だという考え方です。「現代の空気感の具現化」と、「性別を問わず着用してもらうための工夫」に注目していただけるとうれしいです。

腕時計は時間だけでなく「心の豊かさ」まで教えてくれる。そういう瞬間に触れるチャンスを、デザイナーとして、また若い世代の当事者として届けたい。

菅沼佑哉|Yuya Suganuma
2021年、セイコーウオッチ入社。現在はセイコー 5スポーツをメインにセイコーブランド商品のデザインを担当している。
相原由佳|Yuka Aihara
2012年、セイコーウオッチ入社。セイコーブランドのウオッチデザインを幅広く担当。現在はセイコーブランドのコミュニケーションデザインを担当している。

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